ホットストーンセラピーは、サロンでおこなう方法と自宅で自分のケアに使う方法とあります。
どちらにも共通しているのが、ホットストーンの扱い方です。
ホットストーンを使う前に正しい石の扱い方を覚えておきましょう。
ホットストーンが手元に届いたら、まずは、木などの自然のものでできたカゴに入れて、外に出しておきます。
晴れの日も、風の強い日も、雨の日も、雪の日も、基本的には外に出しておきます。
外に出しておくことで、石に自然のパワーが注入されると考えられているからです。
ただ、さすがに台風などの日は、中に入れた方がよいですが、
異常気象でない限り、外で常に大地のパワーを得られる状況にしてあげましょう。
最初に使う前は、3日間程、外に出してから使うのがおすすめです。
ホットストーンについてしまったほこりなどを、軽く洗い流す程度に流水で洗浄します。
水が冷たいときには、ぬるま湯でもOKです。
洗い流した後は、石についた水をふき取る必要はありません。
50度~80度くらいのお湯を用意して、お湯の中にホットストーンを入れて温めましょう。
2~3分で温まりますので、温まったら、火傷をしないようにおたまなどを利用して、お湯から石を取り出します。
取り出した石の水気を軽くタオルでふき取り、しばらく、常温で冷まします。
手に持てる程度の温かさになったら使用可能です。
石がなかなか冷めない場合は、水に10~20秒入れて冷ます方法もあります。
同じ体の部分をおこなう場合は、同じ石をお湯に入れて、繰り返し使います。
直接、体に石を当ててマッサージする方法と、服の上からおこなう方法があります。
肌の状態の観察と、ホットストーンセラピーの効果をアップするためには、
体に直接、石を当ててマッサージする方法が適しています。
直接、体に石を当ててマッサージする時には、石の滑りをよくするため、あらかじめ肌にオイルを塗布します。
その後、石にオイルを塗り、体の上に石を置いたらすべらせるようにマッサージをしていきます。
サロンによって、マッサージの方法は異なりますが、体のパーツは、
背中~腕 → 脚の裏側 → 脚の表側 → 両腕 → お腹 → デコルテ → フェイス
の順におこなうのが基本的な方法です。
それぞれのパーツのホットストーンマッサージをおこなった後に、
ひと肌の温かさにした石を、背中、腰、両手、両足の裏、足の指の間、
お腹など冷えている場所や、ほぐれにくい場所にのせます。
石をのせて置いておく場合は、直接体の上に置くこともあれば、
肌の弱いクライアントの場合であれば、タオルをはさんで石をのせる場合もあります。
自分ケアでおこなう場合も、まずは、ホットストーンセラピーをおこなう部分にオイルを塗布します。
石にもオイルを塗り、クルクルと円をえがきながら、足先から脚の付け根へ、
手先から腕の付け根というように、体の末端から心臓に向かってかるくマッサージをします。
お腹をおこなう場合は、横になり、お腹の上にオイルを塗り、時計回りになるようにお腹の上をマッサージします。
フェイスをおこなう場合は、同じくオイルを顔全体に塗布し、
石にもオイルを塗り、心地よいと思う程度の圧で、
顎からおでこに向かってクルクルと円をえがきながらマッサージします。
目の周りは、目頭から目じりの方向にクルクルとマッサージをします。
リンパの流れを促したい場合は、
耳の後ろ → 首 → 鎖骨
とクルクルしながらマッサージしましょう。
クルクル円を描きながらマッサージをすると、全体をくまなくマッサージできます。
さらに、圧をかけすぎずに、肌への負担をかけることなく行え、血行も促進も期待できます。
フェイスの最後には、ひと肌に温めた石を目の上にのせて優しく温めてください。
目元がスッキリするだけでなく、疲労回復、ストレス解消にも役立ちます。
体の上にのせて温めるときには、火傷をしないように注意しましょう。
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